前足がガスコンロのスイッチに…ペットが原因の思わぬ火事に注意 飼い主が留守中に火災でペットが死ぬケースも、二重三重の対策を

前足がガスコンロのスイッチに…ペットが原因の思わぬ火事に注意 飼い主が留守中に火災でペットが死ぬケースも、二重三重の対策を

この春、新生活をスタートしたという方も多いと思いますが、初めての慣れないひとり暮らしにはこんなトラブルも…。

 期待に胸が膨らむ春。しかし、新生活には思わぬ危険も…。
 ガスコンロや自転車も誤った操作や注意を怠ると、思わぬ事故が起きてしまうことも。
 注意したいポイントを、もうひとホリします。

 電子レンジの中で燃え上がる、袋に入ったクッキー。
 これは、実際に起きた事例をもとに、NITE(製品評価技術基盤機構)が行った実験です。

 インターネットに「電子レンジで温めることで、よりおいしくなる」と紹介されていたため、アルミ製の袋ごと温めると…、火が出てしまいました。
 ちなみに、その紹介しているホームページには、「袋ごと加熱しないように」との注意書きがあったということです。
 少し火花が出るくらいなら…と油断してはならないのが、電子レンジによる火災です。

 3年前、北海道北見市で電子レンジの発火が原因とみられる火災が発生、2人が死亡しました。
 また、札幌市では近年、電子レンジを含めた電気関係が、24.2%で火災の原因のトップとなっています。

 さらに、こんな事例も…。パンを温めようと、袋ごと電子レンジに入れると、袋が燃えてしまいました。
 火が出た原因が、わかりましたか?原因は、袋をしめている「ビニールの帯」です。
 この帯には、金属製のワイヤーが入っていて、それを見落として温めてしまい、火が出てしまいました。
 このほかにもNITEでは、ガスコンロで使用するガスの種類(都市ガスとLPガスなど)を間違えたことによる火災などに注意を呼びかけています。

 一方、新生活と言えば、ペットとの生活を始める方もいると思いますが、こちらも注意が必要です。
 ひとりでお留守番しているペットのワンちゃん。
 ちょっとお腹が空いてきたみたいです。食べるものはないか、台所を探していると、ガスコンロの上で気になるものを見つけました。
 ガスコンロのスイッチに前足がかかり、火がついてしまいました。
 その火が、近くの布に引火して…、という危険があるんです。

 一方、こちらは可愛らしいネコちゃんの映像。
 IHヒーターの上で、何やら、おいしそうなものを見つけたようですが…。
 なんと!電源ボタンを押して、スイッチが入ってしまいました。
 直接、火が出ないとはいえ、思わぬ火事につながることも…。

 NITEが「もふもふプッシュ」と呼ぶ、こうした現象。
 一見、起こりえない内容にも見えますが、実際に起きた火災の発生状況を再現したものなんです。

 飼い主が留守にしている間、ペットの操作で火災が発生し、飼い主がけがをしたり、ペットが死んだりしたケースもあったそうです。
 建物から激しく立ち上る炎…。先月、岩見沢市で起きた住宅火災です。
 警察などによりますと、この家ではネコを10匹以上飼っていて、ペットによる漏電が出火の原因となった可能性もあるということです。

NITE(製品評価技術基盤機構) 安元隆博さん
「飼い主の予想を超えた行動をとることもあるので、事故の対策は1つ突破されても次の対策で防げるように、二重三重でやってもらいたい」

 NITEの資料(2013~2022年度)によると、ペットが原因の火災の例として
●コンロの操作ボタンやスイッチを押す(最多件数)
●尿や抜け毛についた水分によるショート
●配線器具やバッテリーをかんでショート
などが実際にあったケースとして挙げられています。

 犬や猫などのペットを室内で飼っている家庭では、目を離すときや出かける際にケージに入れるのはもちろんですが、ほかにどんな対策をしたらいいんでしょうか?
 NITEの安元隆博さんによりますと
●対策は二重三重で行う
→ペットは、想像を超えた動きをすることがあるので、ガスの元栓をしめる、主電源を切るなど、何重にも対策をする
●ペットの行動や習慣を把握する
→興味をもったり、かじったり、触ったりするような行為をふだんから観察する

 ペットとの楽しい新生活が悲しい事故につながらないよう、入念な対策が必要です。2024年04月04日(木) 18時57分 更新

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