被災したペットの「一時預かり」…石川の動物病院で取り組み 飼い主の命も救うために(2024年1月19日)

被災したペットの「一時預かり」…石川の動物病院で取り組み 飼い主の命も救うために(2024年1月19日)

二次避難や仮設住宅の建設などが進む石川県輪島市。しかし、自宅や車の中で避難生活を続ける被災者も多いのが現実です。その大きな理由のひとつが、「ペット」の存在です。

 体育館が避難所となっている県立輪島高校では、一部の教室を「ペット同伴の避難所」として開放していますが、そうした施設は多くはありません。輪島市内でもペットと一緒に過ごせる避難所は限られているといいます。

 (被災したイヌの飼い主)「ペットを連れていける避難所はまずないです。ペットを嫌がる人がかなりいるんですよ、それは理解できる。ペットと一緒に居られるだけラッキー、それだけです」
 (被災したイヌの飼い主)「この子はよくほえる犬種なので、まだこれでお利口さんにしている方です」

 ペットを残したまま自分たちだけ避難するわけにもいかないと、自宅や車での生活を続けている人たちがいる中、“ある取り組み”に参加している石川県内灘町の動物病院でお話を聞くことができました。

 (たむら動物病院 田村兼人院長)「石川県獣医師会としてペットの一時預かりを行っています。無料で一時預かりを、1か月間の期間をもってになりますが、“ペット預かり支援”をやっています。イヌ・ネコ・ウサギ・小鳥など、(基本的に)飼育されている動物全てが対象になっております」

 飼い主が気兼ねなく避難できるよう、ペットを動物病院で一時的に預かるという取り組みです。この病院でもすでにイヌ2匹・ネコ1匹を輪島から預かっています。

 石川県獣医師会によりますと、この「ペットの一時預かり」には現在50~60の県内の動物病院が協力し、獣医師会の振り分けですでに約80の動物を預かっているということです。

 (田村兼人院長)「ペット預かりの対策本部には連絡がたくさん入ってきていますので、まだまだ増えていくと思います」

 この預かりは、飼い主とペット双方の命を救える取り組みだと田村院長は考えています。

 (田村兼人院長)「(ペットに)震災の後から『下痢・おう吐が起きた』とか『食欲がなくなった』『行動自体が変わった』とおっしゃる飼い主さんも多くいらっしゃいます。(Qペットも地震への恐怖がまだ続いている?)地震によってのストレスがかなり大きかったようです。ペットの地震後の健康管理・避難はもちろんのことですが、それに伴って飼い主さんも安全に無事に(避難や)生活できる環境を作っていくことが大前提にありますね」

 
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